滝沢板金塗装の本社工場が大豆島に移転したばかりの頃、近くの会社へ自転車通勤する人たちのパンク修理を父はよくやっていた。私はその時「うちは車屋なのに何でパンク修理をしなければならないんだ、手間も掛かるし安いし」と思っていた。またある日曜の夕方、自宅近所の人の職場同僚が旧丸光(今のトイーゴのあたり)で車のタイヤがパンクをしたから助けて欲しいと電話が来た。私は、「日曜日なんだから行かなくてもいいんじゃないか」と父に言ったが父は会社へ行き道具を持って新田町までタイヤ交換に行きました。そのお客様からとても感謝され、その年に新車を2台も購入していただきました。その時気づいたのは、損得だけで商売は継続できない、人の役に立つことが大切でうちの会社は困ったときに当てにされる仕事だ。困ったときに思い出してもらえる会社にしようと決めました。創業して55年目になりますがこうして会社が継続してこれたのも地域の方々に当てにされ続けてきたからだと思います。共に働いていただいているスタッフにも「創業者の想い」を引き継いで欲しいと願う、滝沢板金塗装を引き継いでまだたったの15年しか経っていない二代目のひとりごとでした。